薬喰い
あまりにも寒いのですき焼きでも食べたくなっている。薬喰いである。
薬喰い、今の感覚では、ただ肉を食っているだけであるが。獣肉食が堂々とできなかった時代はわざわざ冬に薬と称して食ったのである。昔の習慣を感じさせる趣深い季語だと思う。 ちなみに蕪村には薬喰いの句が多いらしい。どれだけ肉が好きなのか。
あまりにも寒いのですき焼きでも食べたくなっている。薬喰いである。
薬喰い、今の感覚では、ただ肉を食っているだけであるが。獣肉食が堂々とできなかった時代はわざわざ冬に薬と称して食ったのである。昔の習慣を感じさせる趣深い季語だと思う。 ちなみに蕪村には薬喰いの句が多いらしい。どれだけ肉が好きなのか。
長らく、「絵が描ける」というのがインターネット上で一種の特権であった、ということは、インターネット歴が長い人であれば実感として同意してくれるところだろう。 その特権が、AIによって解体されたというふうに捉えることもできる。絵描きの皆さんのAIに対する反感は権力闘争への反感なのである。
プログラミングという「特権」もまたそうなっているのであろうが、特権を持つものとしては、本当に複雑な問題であったりプログラミング自体を支える技術(設計、洞察、課題分析に関すること)はいつまでもAIに置き換わられる気配を感じていないのであるが、確かに表面的に動くものを作るというところはすっかり置き換えられそう。 少し前ベンヤミンの『複製技術時代の芸術』をなんとなく読んだが、あれを、単に本物か複製かという議論より、技術という名の権威の解体に関する議論として読み直してもいいのかもしれない。